【もう「勉強しなさい!」は言わない】中学受験塾下位クラスから抜け出す魔法の声かけ|親が今日からできること
「宿題やったの?」「早く勉強しなさい!」
毎日、同じ言葉を繰り返していませんか?
中学受験を控える小学5年生のお子さんを持つ親御さんなら、一度は経験があるのではないでしょうか。
特に塾のクラスでずっと下位だと、「うちの子、本当に大丈夫なの…?」と不安になりますよね。
ある研究によれば、現役東大生でも6割以上の親が、子どもに「勉強しなさい!」と言ったことがあるというデータもあります。
わが子が、スマホばかりいじって勉強しない…そんな姿を見ていると、ついイライラして、きつく𠮟ってしまったり、反対に、どうせ言っても無駄だと諦めて、見守るだけになってしまったり…。
でも、ちょっと待ってください。もしかしたら、その声かけ、逆効果になっているかもしれません。
この記事では、自分から勉強するようになるための「魔法の声かけ」をご紹介します。
脳科学や心理学の知識を交えながら、今日からできる具体的な方法を解説していきますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
なぜ、うちの子は言われないと動かないのか? ~原因を解明~
「どうして、うちの子は言わないと勉強しないんだろう?」
それは、決してあなたのお子さんだけではありません。
特に中学受験塾の下位クラスにいるお子さんには、いくつかの共通点が見られます。
1. 自己制御能力の発達途上
下位クラスのお子さんは、誘惑に負けやすかったり、計画を立てても実行できなかったりする傾向があります。
まるで、アクセルとブレーキがうまく連動していない車のような状態です。
その様子を見て、「うちの子、我慢ができないのかしら…」そう悩んでいるお母さんもいるかもしれません。
脳科学的に見ると、自己制御能力は、前頭前野という部分が大きく関係しています。
前頭前野は、計画を立てたり、感情をコントロールしたりする役割を担っていますが、発達のスピードは人それぞれ。
でも、ご安心ください。前頭前野は、トレーニングによって鍛えることができます。
2. 外発的動機に頼りすぎている
心理学では、人間の行動は「内発的動機」と「外発的動機」によって動機づけられると考えられています。
- 内発的動機とは、「楽しいから」「知りたいから」といった、内側から湧き上がる意欲のこと。
- 外発的動機とは、「褒められたいから」「怒られたくないから」といった、外からの刺激によって生まれる意欲のこと。
親御さんの「勉強しなさい!」という声かけは、外発的動機を刺激しがちです。
最初は効果があるかもしれませんが、褒美や罰がないと動かなくなる、指示待ち人間になってしまう、といったデメリットも。まるで、アメとムチで馬を操るような状態です。
家庭教師が見た「下位クラス」のリアル
私(藤山)は、これまで多くの中学受験生を家庭教師として指導してきました。
その経験から言うと、下位クラスのお子さんは、
- 基礎学力が不足している
- 学習習慣が身についていない
- 自信がない
といった特徴を持っていることが多いです。
例えば、A君(仮名)は、塾の宿題を言われないと全くやらない子でした。
話を聞いてみると、小学校の基礎が曖昧なため、塾の授業についていけず、宿題も何から手をつけていいかわからない状態だったのです。
「どうせやってもできない…」と、最初から諦めてしまっていたんですね。
今日からできる!タイプ別「魔法の声かけ」
原因がわかったところで、いよいよ具体的な解決策です。
お子さんのタイプに合わせた「魔法の声かけ」を試してみましょう。
その前に、大切な心構えを3つ。
大切な心構え
- ★焦らない
すぐに効果が出なくても、諦めずに続けてみましょう。 - ★信じる
お子さんの可能性を信じて、温かく見守りましょう。 - ★褒める
小さなことでも良いので、努力や成果を褒めてあげましょう。
【親のタイプ診断】
まず、あなた自身のタイプを知ることから始めましょう。
子どもの学習に悩んでいる親は以下の4タイプに分類されることが多いです。
- ついつい口うるさく言ってしまうタイプ
- 放任主義になってしまうタイプ
- 感情的に𠮟ってしまうタイプ
- 褒めるのが苦手なタイプ
ご自身に近いタイプはありましたか?
まずは 自分のタイプを知ることで、声かけの改善点が見えてきます。
【親のタイプ別 声かけ改善ポイント】
ついつい口うるさく言ってしまうタイプ
- 特徴: 子どものことが心配で、細かく指示したり、注意したりしすぎてしまう。子どもが自分で考える機会を奪ってしまい、自主性を育てにくい。
- 改善ポイント:
- 指示を減らす: 具体的な指示を出す前に、「どう思う?」「どうしたらできると思う?」と子どもの意見に耳を傾けるようにする。
- 見守る姿勢: 口出ししたい気持ちをグッとこらえて、まずは子どもが自分で解決しようとするのを見守る。
- 質問形式: 指示ではなく、質問形式で促す。「〇〇は終わった?」 ではなく、 「〇〇はどうなっているかな?」 と問いかける。
- 感謝の言葉: 子どもが何かできた時には、「〇〇してくれてありがとう」と感謝の言葉を伝える。
放任主義になってしまうタイプ
- 特徴: 子どもの自主性を尊重するあまり、必要なサポートを怠ってしまう。子どもが困っていても、なかなか手を差し伸べず、放置してしまう。
- 改善ポイント:
- 関心を示す: 子どもの学習状況に関心を持ち、積極的に話を聞く。「最近、勉強どう?」「何か困っていることはない?」と声をかける。
- サポートを提案: 子どもが困っているようであれば、「何か手伝えることはある?」「一緒に考えてみようか?」とサポートを提案する。
- 目標設定のサポート: 子どものレベルに合った目標を一緒に考え、達成をサポートする。
- 定期的な確認: 定期的に子どもの学習状況を確認し、必要に応じてアドバイスやサポートを行う。
感情的に𠮟ってしまうタイプ
- 特徴: 子どもの成績が悪いと、感情的に𠮟ってしまう。子どもは恐怖を感じ、萎縮してしまうため、学習意欲が低下しやすい。
- 改善ポイント:
- 冷静になる: 感情的になりそうになったら、深呼吸をして、一度冷静になる。
- 原因を分析:なぜ成績が悪かったのか、原因を一緒に分析する。
- 具体的な対策: 今後どうすれば良いのか、具体的な対策を一緒に考える。
- 感情的な言葉を避ける: 「なんでできないの!」「本当に頭が悪い!」といった感情的な言葉は絶対に避ける。
- 努力を認める: 結果だけでなく、努力やプロセスを褒める。
褒めるのが苦手なタイプ
- 特徴: 子どもの良いところを見つけるのが苦手で、なかなか褒めてあげられない。子どもは自分の頑張りを認めてもらえないと感じ、モチベーションが低下しやすい。
- 改善ポイント:
- 意識的に褒める: 意識的に子どもの良いところを探し、褒めるようにする。
- 具体的に褒める: 「すごいね」「えらいね」といった抽象的な言葉ではなく、「〇〇ができたね」「〇〇が上手になったね」と具体的に褒める。
- 小さなことでも褒める: テストで良い点を取った時だけでなく、宿題をきちんとやった時、難しい問題に挑戦した時など、小さなことでも褒める。
- 言葉以外でも表現: 言葉で褒めるのが苦手な場合は、笑顔で褒めたり、ハグしたり、頭をなでたりするなど、言葉以外の方法で愛情を表現する。
【お子様のタイプ診断】
次に、お子様のタイプを考えてみましょう。
- 目標設定が苦手な子
- 集中力が続かない子
- 自信がない子
- やる気が出ない子
【お子様のタイプ別 声かけ改善ポイント】
目標設定が苦手な子
おすすめアクション:「一緒に目標を立てよう」
目標は、SMARTの法則(Specific, Measurable, Achievable, Relevant, Time-bound)に基づいて、具体的に設定しましょう。
声かけ例:
- 「〇〇(好きなこと)を目標にしてみるのはどう? 例えば、〇〇の問題が解けたら、ゲームを30分できる!ってのはどう?」
ポイント: 好きなことを絡めることで、モチベーションアップ! - 「一緒に目標を立てて、達成したら〇〇(好きな食べ物)を食べに行こう!」
ポイント: 目標達成後のご褒美を提示! - 「〇〇なら、きっとできるよ! 応援してる!」
ポイント: 笑顔で、励ましの言葉を添える!
集中力が続かない子
おすすめアクション:「タイマーを使って集中時間と休憩時間を区切ろう」
ポモドーロテクニックを活用するのもおすすめです。 25分集中して5分休憩、というサイクルを繰り返すことで、集中力を維持できます。
声かけ例:
- 「タイマーをセットして、25分だけ集中してみよう! 終わったら一緒に〇〇(軽い運動)しよう!」
ポイント: 休憩時間に体を動かすことで、リフレッシュ! - 「25分、頑張ったね! えらい! よく集中できたね!」
ポイント: 頑張りを認め、褒めてあげる!
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自信がない子
おすすめアクション:「できたことを具体的に褒めよう」
結果だけでなく、努力やプロセスを褒めてあげましょう。
声かけ例:
- 「難しい問題に諦めずに挑戦したね。すごい! 〇〇(具体的な行動)が特に良かったよ!」
ポイント: 具体的に褒めることで、自信につながる! - 「昨日より計算が速くなったね! 毎日コツコツ頑張っている成果だね!」
ポイント: 継続的な努力を認めてあげる! - 「〇〇さんの〇〇なところはすごいね! ママ(パパ)も尊敬するよ!」
ポイント: 親御さんから尊敬の気持ちを伝える!
やる気が出ない子
おすすめアクション:「将来の夢について語り合おう」
勉強が将来にどうつながるか、具体的に話して気づいてもらいましょう。
声かけ例:
- 「〇〇(職業名)になるためには、〇〇大学に行くと良いらしいよ。一緒に調べてみようか?」
ポイント: 将来の夢と勉強を結びつける! - 「〇〇(教科名)の知識は、〇〇(仕事内容)で役立つんだって。知ってた?」
ポイント: 勉強の必要性を具体的に説明! - 「〇〇(憧れの人物)も、小さい頃は苦手なことにも一生懸命取り組んでいたんだって!」
ポイント: 憧れの人物を例に出して、モチベーションアップ!
家庭教師の体験談
B君(仮名)は、もともと全く勉強にやる気がありませんでした。
そこで、私はB君の好きなゲームの話を聞き、ゲームの攻略法と勉強の共通点を説明しました。
「ゲームのレベル上げと同じように、勉強もコツコツ努力すれば必ず成果が出るよ。 難しい問題も、一つ一つクリアしていくことで、必ず解けるようになる!」
すると、B君は少しずつ勉強に興味を持つようになり、自ら進んで宿題に取り組むようになりました。
また、Cさん(仮名)は、テストの結果が悪かった時に、落ち込んで何も手につかない状態でした。 そこで、私はCさんの努力を認め、「今回の結果は、次へのステップアップのチャンスだよ」と励ましました。すると、Cさんは気持ちを切り替え、次のテストに向けて前向きに努力するようになりました。
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親のための学習塾でできること
- 教育コンテンツ(動画): 脳科学や心理学に基づいた、効果的な学習方法を学べます。
- イベント: 同じ悩みを持つ親御さんと交流し、情報交換ができます。
- 一対一のコーチング: 圧倒的な実績を持つ家庭教師が、個別の悩みに寄り添い、解決策を提案します。
声かけ以外にもできること ~家庭学習の環境を整える~
「魔法の声かけ」の効果を最大限に引き出すためには、家庭学習の環境を整えることも重要です。
- 集中できる場所
静かで、気が散らない場所を選びましょう。できれば、スマホやテレビなど、誘惑物のない場所が理想的です。 - 整理整頓された机
必要なものだけを置き、余計なものは片付けましょう。机の上は、まるで心の中を表す鏡のようなものです。 - 適切な照明
明るすぎず、暗すぎない、目に優しい照明を選びましょう。目に負担がかかると、集中力が低下してしまいます。 - 五感を刺激する空間
アロマを焚いたり、ヒーリング音楽をかけたりするのも効果的です。五感を心地よく刺激することで、リラックス効果が高まり、集中しやすくなります。 - 時間管理
タイムスケジュールを作成し、視覚化しましょう。時間割を作ることで、メリハリのある生活を送ることができます。 - 休憩も大切
頑張りすぎは禁物です。適度な休憩を挟み、リフレッシュしましょう。
代表からのメッセージ
「魔法の声かけ」は、あくまできっかけにすぎません。大切なのは、お子さんの可能性を信じ、温かく見守り続けることです。焦らず、じっくりと向き合っていけば、必ずお子さんの成長を実感できるはずです。
もし、一人で悩んでいるなら、ぜひ【親のための学習塾】にご相談ください。
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