【プロ家庭教師が解説】「勉強やりたくない」に隠された子どもの本音を読み解く
毎日の「やりたくない」攻防戦、お疲れさまです
「宿題やったの?」と声をかけると、決まって返ってくる「やりたくない」という言葉。
この言葉を聞くたびに、親としては「また始まった…」とため息をついてしまうこと、ありませんか。
私も指導中に何度もこの場面に直面し、その度に親御さんは「なぜうちの子はこんなに勉強を嫌がるのだろう」と悩んでいました。
しかし、教育現場で多くの子どもたちと接する中で気づいたことがあります。
子どもたちの「やりたくない」という言葉の奥には、実はもっと深い気持ちが隠れているということです。
「やりたくない」の正体は何でしょうか
多くの場合、子どもが「やりたくない」と言うとき、それは単なるわがままではありません。
むしろ「やりたいけれど、どうやったらいいのかわからない」「やってみたけれど、うまくいかなくて困っている」という気持ちの表れなのです。
例えば、算数の文章題が苦手な子どもを想像してみてください。問題文を読んでも、何をどう計算すればいいのか見当がつかない。
そんなとき、子どもは「算数やりたくない」と言うかもしれません。でも本当は「文章題の解き方がわからなくて困っている」のです。
また、漢字練習を嫌がる子どもの場合も同様です。
「漢字なんて覚えられない」と言いながらも、実際は「どうすれば効率よく覚えられるのか方法がわからない」ということが多いのです。
親ができる子どもなりのプライドと向き合い方
子どもたちにも、大人と同じようにプライドがあります。
「わからない」「できない」と素直に言うことは、意外と勇気のいることなのです。
特に小学生になると、周りの友達と比較する気持ちも芽生えてきます。「みんなはできているのに、自分だけできない」と感じると、それを隠すために「やりたくない」という言葉でカバーしようとすることがあります。
また、過去に勉強で失敗した経験がある子どもは、再び同じような失敗をしたくないという気持ちから、最初から避けようとする傾向もあります。
これは大人でも同じですよね。苦手なことや失敗したことは、できれば避けて通りたいものです。
「できない」サインを見逃さないための2つのポイント
では、親としてはどのような点に注目すればよいのでしょうか。
まず、子どもの表情や行動をよく観察してみてください。勉強道具を前にしたとき、明らかに困ったような表情を見せていませんか。
鉛筆を持ったまま、長時間何も書かずにいることはありませんか。これらは「やり方がわからない」というサインかもしれません。
また、特定の教科や分野だけを極端に嫌がる場合も、その部分でつまずいている可能性があります。
全体的に勉強を嫌がるのではなく、算数だけ、漢字だけ、というように限定的な場合は、その分野で具体的な困りごとを抱えていることが多いのです。
子どもの気持ちに寄り添う第一歩とは?
「やりたくない」と言われたとき、まずは深呼吸をしてみてください。
そして「なぜやりたくないのかな」と考えてみることから始めましょう。怒る前に、子どもの立場に立って考えてみるのです。
「どこが難しいと感じているの?」「一緒にやってみようか?」といった声かけをすることで、子どもも素直に困っていることを話してくれるかもしれません。
大切なのは、子どもを責めるのではなく、一緒に解決策を考えるパートナーになることです。
実際に多くの親御さんがこのような関わり方に変えてみたところ、子どもたちが少しずつ自分の困りごとを話してくれるようになったという報告をいただいています。時間はかかるかもしれませんが、子どもとの信頼関係を築く大切な一歩になるのです。
子どもの「やりたくない」という言葉の奥にある本当の気持ちを理解することで、親子の関係もきっと変わってくるはずです。
次回はやる気を引き出す声がけについてお話しします!お楽しみに!
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