自宅学習で悩む受験生の親必見！子どもの「勉強あるある」とその対策
crosslearnはじめに
受験期の子どもを持つ保護者の皆さん、子どもが「今から勉強する」と意気込んで部屋に入ったものの、数時間後に覗いてみると全く別のことに熱中している。
こんな光景を目にしたことはありませんか？
特に自宅での勉強となると、誘惑が多く集中力を保つのが難しいものです。
今回は、受験生によく見られる「自宅勉強あるある」とその対策について、教育現場の声を交えながらご紹介します。
親としてどのようにサポートできるか、その具体的な方法を探っていきましょう。
自宅勉強で陥りやすい3つの罠
勉強を始めるまでに時間がかかる
「ちょっとだけ漫画を読んでから」「少しSNSをチェックしてから」という言葉に心当たりはありませんか？
多くの受験生が勉強を始める前の「ちょっとだけ」が長時間に及び、気づけば貴重な時間が失われています。これは「プロクラスティネーション（先延ばし行動）」と呼ばれる心理的な現象で、難しいタスクを避ける傾向があるためです。
ある大学の調査によれば、高校生の約70%が勉強の先延ばし行動を経験していると報告されています。
特に自己管理能力がまだ発達途上の10代においては珍しいことではありません。
勉強しながら気が散る
勉強中に音楽を聴きながら、いつの間にか歌いだしている。
また、教科書を開いたまま空想にふけるというのもよくある光景です。脳科学の観点からは、人間の脳は常に刺激を求めており、単調な作業から自動的に「より楽しい」方向へ意識が流れる特性があります。
特に現代の子どもたちは、スマートフォンやSNSなどの即時的な報酬が得られる環境で育っているため、じっくりと一つのことに取り組むことが難しくなっているという指摘もあります。
すぐに携帯をいじってしまう
「わからない問題があるから調べよう」と携帯を手に取ったはずが、気づけばSNSやゲーム、動画視聴に時間を費やしている。これは現代の受験生が直面する最大の誘惑の一つです。
文部科学省の調査では、高校2年生の休日のスマホ利用時間は3時間以上が65%と報告されており、これは2019年のデータのため2025年の今は更に伸びている可能性があります。
高校２年生 休日のスマホ利用「３時間以上」６５％ 文科省調査（1/2ページ） - 産経ニュース
高校２年生にあたる１７歳の子供の６５・４％が、休日にスマートフォンなどを３時間以上使用していることが３０日、文部科学省の「２１世紀出生児縦断調査」で分かった…
当然、この時間をいかに管理するかが学習効率に大きく影響します。
親としてできるサポート
学習環境の整備
自宅での勉強が難しい場合は、環境を変えることが効果的です。
図書館や自習室など、勉強に適した場所を子どもと一緒に探してみましょう。
また家庭内でも、テレビやゲーム機から離れた場所に専用の勉強スペースを設けることで、心理的に「ここは勉強する場所」という意識が生まれます。
デスクの上はシンプルに保ち、視界に入る誘惑を減らすことも重要です。
学習に必要なものだけを置き、余計な物は片付けるよう促しましょう。
時間管理のサポート
「ポモドーロ・テクニック」などの時間管理法を子どもに紹介するのも効果的です。
25分勉強したら5分休憩するというサイクルを繰り返すことで、集中力を維持しやすくなります。
また、明確な目標設定も大切です。
「今日は英単語を50個覚える」など、具体的かつ達成可能な目標を立てることで、モチベーションが維持されやすくなります。
親子で一日の始まりに目標を共有し、終わりに振り返る時間を持つことも効果的でしょう。
デジタルデトックスの推奨
勉強中はスマートフォンを別室に置くルールを家族で決めるのも一案です。
どうしても手元に置きたい場合は、勉強に関係のない通知をオフにする、集中モードを活用するなどの工夫を教えましょう。
保護者自身もデジタルデバイスの使用を控えめにすることで、良いロールモデルになります。
家族全員で「スマホを使わない時間」を設けるなど、共に取り組む姿勢が大切です。
最後に
子どもの自宅学習の悩みは、多くの家庭が経験するものです。
叱ったり焦ったりするのではなく、その心理を理解した上でサポートすることが重要です。完璧を求めるのではなく、少しずつ改善していくという姿勢で接することで、子どもの自主性と学習習慣を育むことができるでしょう。
受験は子どもだけのものではなく、家族全体でサポートするものです。
この時期の経験が、将来の自己管理能力につながることを信じて、温かく見守っていきましょう。
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